
内申点は、通知表の数字をそのまま足せばよいのでしょうか?

都立入試では評定を換算し、募集区分ごとの調査書点に直します。順番に確認しましょう。
都立高校入試で一般に『内申点』と呼ばれるものは、通知表の評定を入試用に点数化したものです。典型的な全日制第一次募集では、5教科の評定を1倍、学力検査を行わない実技4教科の評定を2倍して換算内申(65点満点)を求め、さらに調査書点へ換算します。
この記事は、2026年7月31日に東京都教育委員会の公式資料を確認して作成しています。令和9年度の実施要綱・同細目は確認日時点で未公表のため、計算の詳細は最新の詳細資料である令和8年度を基準に説明し、令和9年度の一般案内と日程も確認しています。受検年度・学校・募集区分の公式資料を必ず最後に確認してください。
結論:内申点は「評定→換算内申→調査書点」の順に計算する
- 通知表の9教科の評定を確認する
- 典型的な5教科学力検査では、国語・数学・英語・社会・理科を1倍、音楽・美術・保健体育・技術・家庭を2倍する
- 合計した換算内申(65点満点)を、募集区分で定められた調査書点の満点へ換算する
- 学力検査点と調査書点を合算し、対象ならESAT-J結果を別枠で加える
ただし、推薦入試、3教科学力検査、第二次募集、定時制、チャレンジスクールなどは計算方法や比率が異なることがあります。『どの都立高校でも同じ』ではありません。
内申点・評定・換算内申・調査書点の違い
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 評定 | 通知表に記載される各教科の5段階評価 |
| 内申点 | 評定や調査書点を指して日常的に使われる呼び方。文脈で意味が変わる |
| 換算内申 | 学力検査を行わない教科を重くして評定を合計した値 |
| 調査書点 | 換算内申などを、選抜で使う所定の満点へ換算した点数 |
東京都教育委員会の資料では、選抜で使う点数は『調査書点』として示されます。会話ではすべてを『内申点』と呼ぶことがありますが、計算するときは用語を分けると混乱しません。
換算内申の計算方法
5教科学力検査の一般的な計算
令和8年度の一般的な5教科学力検査では、学力検査を行う5教科の評定を1倍、学力検査を行わない4教科の評定を2倍します。
5教科は5点×5教科=25点、実技4教科は5点×4教科×2=40点なので、満点は65点です。実技4教科を2倍するのは、これらの教科が5教科学力検査の対象外で、その評定を調査書点に反映する公式の換算方法だからです。
オール3の換算内申
9教科がすべて評定3なら、5教科は3×5=15点、実技4教科は3×4×2=24点です。したがって換算内申は15+24=39点です。
換算内申を調査書点へ換算する
令和8年度の全日制第一次募集で、学力検査点と調査書点の比率が7対3、調査書点の満点が300点の場合は、次の式で換算します。
計算結果の小数点以下は切り捨て
オール3の換算内申39点なら、300×39÷65=180点です。この丸め方は令和8年度公式案内の計算例に従っています。別の年度・募集区分で同じ処理とは限らないため、該当年度の資料を確認してください。
学力検査点との合算と計算例
次は、令和8年度の全日制第一次募集で、5教科学力検査、7対3、ESAT-Jを活用する一般的な場合の独自例です。学校独自問題の有無や例外方式は含めていません。
- 換算内申:39点 → 調査書点180点
- 5教科の学力検査:500点満点中350点 → 700×350÷500=490点
- 学力検査点と調査書点の合計:490+180=670点(1000点満点中)
- ESAT-Jを活用する場合:結果に応じた0~20点を別枠で加える
この670点は計算の仕組みを示す例で、合格基準や合格可能性を表す点数ではありません。合否は募集人員、受検者の得点、学校独自の検査なども含めて決まります。
ESAT-Jは内申点に含まれる?
ESAT-J YEAR 3の結果は、調査書に記載されますが、換算内申や調査書点の中に混ぜて計算するものではありません。令和8年度の対象選抜では、AからFまでの評価を20・16・12・8・4・0点に換算し、学力検査点と調査書点の1000点に別枠で加えます。ESAT-Jを使わない選抜や学校もあります。
詳細は東京都教育委員会の中学校英語スピーキングテスト公式案内と、受検年度の入試活用資料で確認してください。
推薦入試は同じ計算ではない
推薦入試では、評定9教科または観点別学習状況の評価を調査書点として点数化し、個人面接、作文・小論文、実技検査などと合わせます。どの評価を使うか、満点、配点は学校ごとに異なります。一般選抜の『換算内申65点→300点』をそのまま当てはめることはできません。
推薦入試で評定を使う場合、令和8年度の公式一覧では教科ごとの傾斜配点は行わないと示されています。旧記事にあった一律の450点・200点・250点という配点は削除しました。
学校・課程・募集区分による例外
- 3教科学力検査では、検査をしない6教科を2倍し、評定の満点が75点になる例がある
- 第二次募集、定時制、特別な選抜では、学力検査点と調査書点の比率や検査内容が異なることがある
- 面接、作文、小論文、実技検査、学校設定検査などを加える学校がある
- チャレンジスクールなど、一般的な評定換算とは異なる選抜方法がある
- 令和8年度から全日制の分割募集は廃止されており、古い『第一次募集・分割前期募集は同じ』という説明は現在の制度名として使わない
志望校が決まったら、東京都教育委員会の『入試実施方法一覧』で、学校名・課程・募集区分の行を確認してください。
令和9年度の情報を確認するときの注意
令和9年度の一般案内と日程は公開されていますが、実施要綱・同細目は2026年9月に公表予定と案内されています。そのため、この記事では日程だけから選抜ルールを推測していません。令和9年度に受検する人は、実施要綱・同細目と学校別の実施方法が公開された後に再確認してください。
よくある質問
オール3の換算内申はいくつですか?
5教科学力検査の一般的な換算なら39点です。5教科15点と、実技4教科を2倍した24点を合計します。
中学1年・2年の成績も使われますか?
東京都の調査書様式や対象学年は受検年度の実施要綱・同細目で確認してください。年度や選抜の条件を確認せず、一律に断定するのは安全ではありません。
内申点が低いと合格できませんか?
内申点だけで合否は決まりません。一般選抜では学力検査点などと合算されます。ただし配点比率や追加検査は学校・募集区分で異なるため、志望校の方法を確認する必要があります。
一般入試と推薦入試の計算は同じですか?
同じではありません。推薦入試の調査書点の作り方や他の検査との配点は学校別です。
学校によって7対3ではない場合がありますか?
あります。課程、募集区分、学校の選抜方法によって比率や検査内容が異なる場合があります。
公式資料の確認先
確認日:2026年7月31日。公式資料の表や長文は転載せず、計算に必要な事実を要約しています。
関連する記事
内申を上げる3つのポイントも、日々の学習を振り返る参考にしてください。リンク先は別記事のため、年度固有の入試ルールは必ず最新の公式資料で確認してください。
まとめ
都立高校入試の内申点は、通知表の評定をそのまま足すだけではありません。典型的な5教科学力検査では、5教科を1倍、実技4教科を2倍して65点満点の換算内申を求め、募集区分の比率に合わせて調査書点へ換算します。推薦入試や例外的な選抜は別の方法です。自分の点数を計算するときは、受検年度・学校・課程・募集区分の4点を公式資料で照合しましょう。



